
英語資格の難易度ランキング!一番難しい試験はどれ?レベル別に徹底比較
はじめに
「英語の資格はたくさんあるけれど、どれが一番難しいの?」「英検やTOEIC、TOEFLは、どれくらいのレベルの違いがあるの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。英語の資格は種類が多く、試験の形式もそれぞれ違うため、「どれが難しいのか」を単純に比べるのは、実はとても難しいことです。
この記事では、英語資格の難易度ランキングについて、小学生でも理解できるように、分かりやすく丁寧に説明していきます。世界共通の物差し(CEFR)を使った比べ方から、レベル別のランキング、難しさを左右するポイント、自分に合った資格の選び方まで、しっかりとお伝えします。
なお、ここで紹介するランキングは、あくまで「おおよその目安」です。試験の形式や内容が違うため、ぴったり同じレベルとは言い切れません。それでも、自分の目標を決めたり、次に挑戦する資格を選んだりするときの、大きなヒントになります。それでは、一緒に見ていきましょう。
英語資格の難易度はどうやって比べるの?
英語資格の難易度を比べるときには、まず「どんな物差しを使うのか」を知っておくことが大切です。ここでは、難易度を比べるための基本的な考え方を説明します。
世界共通の物差し「CEFR(セファール)」
英語資格の難易度を比べるときに、よく使われるのが「CEFR(セファール)」という世界共通の物差しです。これは、外国語の力を、やさしい方から順に6つのレベルに分けたものです。
- A1:ごく基本的なあいさつや簡単な表現ができる
- A2:身近な話題で、簡単なやり取りができる
- B1:日常生活のさまざまな場面で、話の要点を理解し、話せる
- B2:幅広い話題で、自然にやり取りができる
- C1:複雑な内容でも、十分に理解して、流れるように話せる
- C2:ほぼ母語話者に近く、細かい表現まで使いこなせる
英検、TOEIC、TOEFL、IELTSなどの多くの試験が、このCEFRに当てはめた対照表を作っています。この表を使えば、違う試験でも、おおよそのレベルを比べることができます。
難易度を比べるときの注意点
ただし、資格の難易度の比べ方には、いくつか注意しておきたい点があります。
- 換算はあくまで目安で、ぴったり同じ難しさという意味ではない
- 試験の内容(日常会話向けか、大学の勉強向けか)が違う
- 測る力(聞く・話す・読む・書く)の種類が違う
- 合格・不合格の試験と、スコアで結果が出る試験では、比べにくい
たとえば、TOEIC(リスニング・リーディング)は、聞く力と読む力しか測りません。そのため、TOEICの点数だけでは、話す力や書く力まで証明することはできません。難易度を比べるときには、「何を測っている試験なのか」も、あわせて確認しておくことが大切です。
この記事のランキングの見方
この記事では、CEFRの対照を参考にしながら、資格を難易度別のグループに分けて紹介します。同じグループの中では、優劣をつけずに、ほぼ同じくらいのレベルとして見てください。次の見出しから、いよいよレベル別のランキングを紹介していきます。
英語資格の難易度ランキング【最上位~上級】
ここでは、英語資格の中でも特に難しいとされる、最上位~上級のグループを紹介します。ランキングは、おおよその目安として参考にしてください。
第1位グループ:最上位レベル(CEFRのC1~C2)
英語資格の中でも、最も難しいグループです。
- 英検1級
- IELTS 7.0以上(目安)
- TOEFL iBT 95点以上(目安)
- TOEIC L&R 900点以上(目安)
- ケンブリッジ英語検定の上位級
このグループは、英語のニュースや専門的な話題を理解し、自分の考えを英語で論理的に伝える力が求められます。
英検1級の難しさ
英検1級は、日本の英語資格の中で、最難関の一つとされています。一般的に、合格率はおよそ10%前後と言われています。必要な語彙(単語)の数も多く、1万語から1万5千語ほどと言われることもあります。
準1級に合格した人が、1級を目指す場合、およそ500時間から1000時間の学習が必要とされることが多いようです。毎日2時間勉強しても、1年以上かかる計算になるため、長期的な計画が欠かせません。
IELTSとTOEFLの難しさ
IELTSやTOEFLは、海外の大学の授業についていけるかどうかを見る試験です。日常会話だけでなく、学術的な内容の長文や講義を理解する力が求められます。英検1級と比べると、TOEFLのほうがアカデミックな内容が中心のため、難しく感じる人もいます。
第2位グループ:上級レベル(CEFRのB2)
第1位グループの次に難しいグループです。
- 英検準1級
- IELTS 5.5~6.5程度(目安)
- TOEFL iBT 72~94点程度(目安)
- TOEIC L&R 800点前後(目安)
このレベルになると、日常生活だけでなく、仕事や学校での話題にも、ある程度対応できる英語力があると言われています。海外の大学に進学するときの基準としても、よく使われるレベルです。
上級レベルを目指すときのポイント
- 4つの技能(聞く・話す・読む・書く)をバランスよく伸ばす
- 幅広い話題の語彙を増やす
- 自分の意見を、理由と一緒に説明する練習をする
このグループの資格に合格すると、履歴書でも大きなアピールになります。
英語資格の難易度ランキング【中級~初級】
続いて、中級から初級までのグループを紹介します。多くの人が最初に挑戦する資格は、このあたりのレベルにあたります。
第3位グループ:中級レベル(CEFRのB1)
- 英検2級
- TOEIC L&R 600点前後(目安)
- TOEFL iBT 42~71点程度(目安)
- IELTS 4.0~5.0程度(目安)
英検2級は、高校卒業程度のレベルとされており、大学入試でも評価されることが多い級です。TOEICで600点を取ると、CEFRではB1レベルに近いと言われています。日常会話や、基本的なビジネスの場面で使える英語力の目安です。
第4位グループ:初中級レベル(CEFRのA2)
- 英検準2級、3級
- TOEIC L&R 400点台(目安)
- TOEIC Bridge など
身近なことについて、簡単な英語で伝えられるレベルです。中学卒業から高校の初めごろの英語力が目安になります。英語を勉強し直したい方や、これから資格に挑戦したい方の、最初のステップとして人気があります。
第5位グループ:初級レベル(CEFRのA1)
- 英検4級、5級
- 英検Jr.
- TOEIC Bridge(初級レベル)
英語を学び始めたばかりの方や、小学生・中学生の方が挑戦しやすいレベルです。基本的なあいさつや、簡単な単語、短い文を理解する力が中心です。
初級からのステップアップの例
英語資格は、段階を踏んで挑戦すると、無理なく力をつけていくことができます。
- 5級・4級:英語の基本を身につける
- 3級・準2級:中学~高校の基本的な文法を固める
- 2級:高校卒業レベルの英語力を目指す
- 準1級・1級:上級レベルに挑戦する
まずは、自分の今のレベルに合った級から、始めてみましょう。
難易度が変わる!資格ごとの違いとは
同じくらいのレベルでも、資格によって、難しく感じるポイントは違います。ここでは、難易度に影響する、資格ごとの違いを説明します。
測る技能の数の違い
- 4技能(聞く・話す・読む・書く)をすべて測る試験:英検、TOEFL iBT、IELTSなど
- 主に2技能(聞く・読む)を測る試験:TOEIC L&R
4技能をすべて測る試験は、苦手な技能があると、点数が伸びにくくなります。特に、話す力や書く力は、日本の学校では練習する機会が少ないため、難しく感じる人が多くいます。
試験の内容の違い
- 日常生活や社会的な話題が中心:英検
- 仕事の場面の英語が中心:TOEIC
- 大学の授業や学術的な話題が中心:TOEFL、IELTS
学術的な内容が中心の試験は、専門的な単語や長い文章が多く、難しく感じやすくなります。
結果の出し方の違い
- 合格・不合格で結果が出る試験:英検など
- スコアで結果が出る試験:TOEIC、TOEFL、IELTSなど
合格・不合格の試験は、合格ラインに届かないと「不合格」になります。スコア制の試験は、点数が低くても結果は出ますが、目標のスコアに届くまで、何度も受験することになる場合もあります。
問題の形式の違い
- 選択肢から選ぶ形式が中心:マークシート方式の試験
- 自分で英語を書く、話す形式:記述式・面接形式の試験
自分で英語を書いたり話したりする問題は、正解が一つとは限らないため、対策の難しさを感じる方も多くいます。
得意・不得意で難しさは変わる
同じ資格でも、人によって難しく感じるポイントは違います。
- リスニングが得意な人:TOEICのリスニングは取り組みやすい
- 文章を書くことが得意な人:英検のライティングは取り組みやすい
- 話すことが得意な人:面接形式のスピーキングテストは取り組みやすい
ランキングの上位にある資格が、必ずしもすべての人にとって難しいとは限りません。自分の得意・不得意も考えながら、挑戦する資格を選ぶことが大切です。
自分に合った資格を選ぶコツと勉強の進め方
難易度ランキングを見て、「どの資格に挑戦すればいいのか」と迷っている方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、自分に合った資格の選び方と、勉強の進め方を紹介します。
目的から資格を選ぶ
難しい資格ほど良いというわけではありません。まずは、自分の目的から考えましょう。
- 学校の勉強や入試のため:英検、GTECなど
- 就職や仕事のため:TOEIC
- 海外の大学への留学のため:TOEFL、IELTS
- 自分の実力を試したい:英検やTOEICなど、自分のレベルに近い級・スコア
志望する学校や会社が、どの資格を求めているかを、事前に確認しておくことも大切です。
今の自分のレベルを知る
まずは、自分の今の英語力がどのくらいなのかを知りましょう。
- 模擬試験や、公式の問題集を1回分解いてみる
- 無料のレベル診断を受けてみる
- 学生時代の英語の成績を振り返ってみる
現在の位置が分かれば、「次にどのくらい上を目指すのか」が、はっきりします。
少し上のレベルを目標にする
目標は、今の実力より少しだけ上のレベルに設定すると、続けやすくなります。たとえば、英検3級を持っている方は、準2級や2級を目標にします。いきなり最上位の資格を目指すと、なかなか結果が出ずに、やる気が下がってしまうことがあります。
効率よく勉強を進めるコツ
- 試験の形式や出題範囲を、最初に確認する
- 公式の問題集や過去問を使って、傾向をつかむ
- 苦手な技能を見つけて、重点的に練習する
- 毎日少しずつでも、継続して学習する
複数の資格を組み合わせる
一つの資格だけでなく、目的に合わせて複数の資格を取得するのも、効果的です。たとえば、就職活動にはTOEIC、留学の準備にはTOEFLやIELTSというように、場面ごとに使い分けることができます。
換算表や条件は変わることがある
CEFRとの対照表や、各試験の合格率、大学入試での扱いなどは、変わる場合があります。受験する前には、必ず各試験の公式サイトで、最新の情報を確認するようにしましょう。
まとめ
ここまで、英語資格の難易度ランキングについて、詳しく説明してきました。最後に、大切なポイントをまとめておきましょう。
英語資格の難易度は、世界共通の物差しであるCEFRを使うと、おおよそ比べることができます。最上位グループには、英検1級、IELTS 7.0以上、TOEFL iBT 95点以上、TOEIC 900点以上などが入り、上級グループには英検準1級などが入ります。中級には英検2級やTOEIC 600点前後、初中級・初級には、英検準2級から5級などが入ります。
ただし、ランキングはあくまで目安です。測る技能や試験の内容、結果の出し方が資格ごとに違うため、ぴったり同じ難しさとは言い切れません。自分の得意・不得意によっても、難しく感じるポイントは変わってきます。
大切なのは、難しい資格に挑戦することそのものではなく、自分の目的に合った資格を選び、今の実力より少し上のレベルから、着実にステップアップしていくことです。
この記事が、あなたの資格選びの参考になれば幸いです。自分に合ったレベルから、一歩ずつ進んでいってくださいね。あなたの挑戦を、心から応援しています。
